OMF オーケストラコンサート Aプログラム 2019.8.23
小澤征爾総監督、サイトウ・キネン・オーケストラ両者から絶大な信頼を得ているファビオ・ルイージが、オペラに引き続きオーケストラコンサートを指揮しました。
フェスティバル初演となるシュミット交響曲第4番
シュミット:交響曲 第4番 ハ長調 (コンサートマスター:矢部達哉)
Ⅰ Allegro molto moderato
Ⅱ Adagio
Ⅲ Molto vivace
Ⅳ Allegro molto moderato
シュミット自身が「娘へのレクイエム」と述べているように、初孫の出産の際に命を落とした娘エマの追悼のために書かれた曲です。娘を亡くした悲しみの中で書き上げた曲で、深い哀しみを感じるメロディになっています。松本では初めての演奏です。
続いて演奏されたのが、マーラーの交響曲の中でも最も有名な「巨人」。松本で演奏されるのは2008年以来2度目です。
世界の第一線で活躍する99名のSKOメンバーが、ファビオ・ルイージとホントに息の合った迫力の演奏を披露しました。
マーラー交響曲第1番 ニ長調「巨人」・第4楽章
Ⅰ Langsam, Schleppend, wie ein Naturlaut – Im Anfang sehr gemächlic
Ⅱ Kräftig bewegt, doch nicht zu schnell
Ⅲ Feierlich und gemessen, ohne zu schleppen
Ⅳ Stürmisch bewegt
最後まで聴きごたえたっぷりの素晴らしいマーラーでした。
その興奮がなかなか冷めず、スタンディングオベーションが鳴りやみませんでした。
何度もステージに戻ったファビオ。拍手が鳴りやまず、いったんそでに戻ったメンバーとファビオがバラバラとステージに。こんな光景はなかなかないと感動しました。
サイトウ・キネン・オーケストラ
指揮:ファビオ・ルイージ
観客数:1920(完売)
この模様はスクリーンコンサートで7県11ヶ所で同時放送されました。(松本3ヶ所)